言水制作室内外

言水ヘリオの日記

2021年5月24日(月)〜5月30日(日)

2021年5月24日(月)
もう何年も前から、なかなか本を読むことができない。
読み始めてすぐに眠ってしまうか、
車窓の眺めのように文字をただなぞるだけで終わるか。
あるいは頭の中で文字が絡まるか。
書かれていることに動かされることがほとんどない。
無理して読むことはないので、あまり読んでいない。
最近は、読みたいという気持ちだけがあってなるべく
読んでみるようにしている。
今日はけっこう読めた。
羊羹を食う。

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5月25日(火)
C&Cでカレーを食べてから銀座へ。
ギャラリーせいほうで
作品集『舟越直木』求龍堂刊行記念 舟越直木Ⅲ 2004–2016

Gallery SIACCAで
黒須信雄展 蛇菩陀羅
など見る。
その後、普段降りない駅で降り、
コンビニでジュースなど買う。

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5月26日(水)
台所のステンレスにいちごがたくさん無造作に並んでいる。
マグカップに水を汲んで置いたまま、
冷凍庫から氷を取っていたら、
マグカップが消えて近くに液体の入ったコップが置かれていた。
仕方なくコップに氷を入れて恐る恐る飲む。
この液体がなんであるか問うても答えはない。
玄関から滑車が回っているような音が聞こえて生体の気配がする。
近づくと蜂が飛んでガラスを突き抜けようとしていた。
扉を開けて蜂を外へ追い出す。
夕方、換気扇をつけて窓を開けた部屋に強い風が吹いている。
うたた寝した、その短い時間が今日のすべてだった。


5月27日(木)
祖師ヶ谷大蔵のGALLERY TAGA2で
curator’s vol.1 戸谷森展
を見る。
キャンバスに描かれているのをまとめて見たのは初めてのような気がして、
帰宅して確認したら、以前の展示でもキャンバスの作品を見ていた。
滞在の間、偶然知人に会い、近況など。
20年ぶりにこのギャラリーに来て、近辺を散策しようと思ったが、
雨が強くて、歩いていたらもう駅に着いてしまってただ帰宅した。


5月28日(金)
病院のトイレで手を洗っていたら、
誰かが入ってきて慌てて扉を閉め出て行った。
トイレの表示を確かめ再び入ってきたので、
私のことを女性と認識したらしい。
夕方、トキ・アートスペースで
山﨑昌次 時を隔てて3
を見る。

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5月29日(土)
食事して本を読んでいたらまた眠ってしまった。
文章を収める白いボックスと、同様の別のボックスを
連結する場面がしきりに現れる。
他には、美術館の展示室の床に置かれた
低音しか出ない細い筒状のスピーカーが
発する音をマイクで拾って聞こうとしたり。
夜、部屋に風の音を発生させる方法を発見し、
録音してみるがその音は記録されていなかった。
13個茹でたスナップエンドウのひとつが
床と足の裏の間でつぶれた。

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5月30日(日)
銀座方面へ向かう途中。
市ヶ谷で乗り換えようとしたが有楽町線が止まっているとのこと。
日比谷から歩くことにする。
CAFEÈ veloceで、著者の知識を薄めて入門書と称した本を流し読みする。
森尾拓斗と加藤裕士の演奏を聞いて帰宅。
きのうの残りの鶏むね肉を箸でつまんだら糸を引いたが、
焼けば平気と判断し、ヤンニョムチキン風のものをつくり食う。
深夜、風の音を発生させる。
それは単調で、部屋のいつもの音を聞きたくないときに有効。
空を飛んだときの音に似ている。
早朝、手紙を投函する。

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