言水制作室内外

言水ヘリオの日記

2021年4月12日(月)〜4月18日(日)

2021年4月12日(月)
勉強をしたい気持ちになり、本をたくさん買う。


4月13日(火)
ガラス戸のある本棚の中にいるタヌキを
森に放すと
水を得て生気をとりもどした。
運動会が終わる。
朝の4時。
高速道路の向こうに島があり、
島の灯台の向こうに海が見えている。

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4月14日(水)
日中あらためて眺めると、
今朝、島と見えていたのは
こんもりと茂った樹形で、
灯台は街灯、
海は朝の幻影だった。


4月15日(木)
都電の鬼子母神前駅近くの銭湯の、
通りを挟んだ隣に
温泉が湧いて入浴施設ができた。
木造のその建物は湿っている。
温泉ができたことで昔からあった
茶店がなくなった。
部屋の台所からパリパリと音がする。
そこに行って観察すると、
透明の袋に入ったたまねぎの一つが、
重力に従って少しずつずり落ちる際の
袋の音であった。
これを、確かめずに、
霊現象が起こったと想像し、済ますこともできた。
その後たまねぎは、皮を剥かれ、
半分に切断ののち、みじん切りを経て加熱された。
『Mercure des Arts』Vol.67(2021年4月15日)に、
上田和彦展
椿の島 門井幸子写真展
藤井繭子 詩布
石村実展 ─触覚性絵画─
「湖の底を葉で持つには」川西紗実展
藤本なほ子作品展「わたしの遺跡を見学する」
歴史的建造物と現代美術 時のきざはし(福田尚代)
橋谷勇慈展
を見たときのことを日記にして寄稿した文が掲載。
http://mercuredesarts.com/3rd-diary-in-march-kotomiz/

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4月16日(金)
銀座、京橋で展示を見る。
Cross View Artsで
千葉鉄也展

GALLERY NATSUKAで
瀧田亜子展
など。
帰宅すると、遠方での展示の案内状が3通届いていた。

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4月17日(土)
検索とコピー&ペースト。
いつのまにか雨が止んでいた。

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4月18日(日)
新しい土地に住み始めたような
姿の見えない犬に導かれたような
もう訪れることのないその光景に
早朝撫ぜられたような

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